1小節しか弾けなくても「美しいですねぇ」と言い合える幸せ。
「この曲は難しくてですねー」
「うんうん、難しいよね。ちょっとチャレンジの曲にしたから」
「……実は、あんまり弾けてないんですよ」
「大丈夫大丈夫。綺麗な曲でしょ? どこまでいった?」
「なんと! ここまで!」(←1小節)
「良いじゃん良いじゃん! そこまで弾いてみて!」
「おぉお! 綺麗に弾けてるやん! じゃあ、続きやってみよっか」
「1小節」の豊かさを、一緒に味わう
「次の1小節、この変化する音だけ見て。あとは手の形を置いたまま……。 」
「ほら、できた! じゃあ両手合わせてみて」
「「 美しいですねぇぇえ 」」
「「 美しいですねぇぇえ 」」
「1小節しかできなかったなんて、思わないで。 この小節が弾けたら、こっちもあっちも同じだから弾けるってことでしょ。 焦って最後まで行こうとしなくて大丈夫。まずは、自分を楽しませて。」
「良いなぁ〜ってなって楽に弾けるようになったら、余裕があれば次の小節、ここは楽だからやってみて。」
なんて話をして改めて思った。
本当に練習は「自分を楽しませて」素敵だなって味わうことが大事。
そんなスタンスが、実は一番いい。
「早く、たくさん」という呪いを解く
振り返れば、私が学生の頃は「なんて素敵なんだ!」と思うも束の間、「早く曲を仕上げて、レベルアップしなきゃ」という焦りが勝っていました。
私は小学生のうちからピアノでいこうと心に決めていたので、
そんなふうに既に専門の道に行こうと決めている人ならそれも一つの過程ですし、そうでないなら、またはまだそうでないなら慌てる必要はどこにもありません。
(もちろんその頃だって「素敵だなぁ」があるから練習頑張ろうと思えていたんですよ)
むしろ、過ぎてみて分かるのは、
「短い小節を確実に味わって弾いた方が、結局は出来上がりも早い」ということ。
「練習を「難しくて辛い」と感じるところまでやるのは、ちょっと長すぎ(練習する小節数が)るよ。
「楽しい」「楽に弾ける」という感覚のままでいられる範囲で、トライしてみて。」
と話しました。
「ここまでできた」が最高のギフト
生徒さんが「今日はここまで!」と宣言してくれることが、私はすごく嬉しいです。
「最後まで辿り着いていないから、レッスンが気が重いな」という空気は、絶対に作りたくないから。
そして何より楽しんで欲しい!!と思うのです。
大人も子供も、 「今はこれができる、これは難しい」 と素直に言えることは、少しも気が引けることではありません。
難しかったところを一緒にやればいい。 間違えたポイントが分かれば、私が何をどう伝えればいいかも見えてくるから。 その方が、結果的にみんな早く伸びるんですよね。
いやぁ、今日も楽しかった!生徒さんがいっぱい笑ってくれて良かった!!